サラリーマン(会社員)の給料は今後上がらない?上がる?
サラリーマン(会社員)の給料って今後上がると思いますか?生活は豊かになると思いますか?
特に20代、30代の世代の方に、上記のような質問をされることがあります。ってことで、本日のテーマはこれでいこう!!( ..)φメモメモ
答えとしては
給料は上がるよ~
me
でも
生活が豊かになるわけではないよ~
me
ってとこです(゚д゚)はい、給料が上がる=生活が豊かになるって思いがちですが、今の日本の現状は少し違います。
ってことで、具体的には記事にて書いていきます。
安倍首相の「10年後に1人あたりの国民総所得を150万円増やす」という目標
2013年6月5日、安倍首相が語った成長戦略第3弾について語った内容で、「10年後に1人あたりの国民総所得を150万円増やす」という内容。これ、法人企業の所得も含まれているため
単純に個人所得が増えるわけではないやん!!!
と、色々なツッコミどころを記事にしている方もいらっしゃる中で、僕個人としては違う切り口で書いていきます。
ベア(ベースアップ)実施を要請
下記の新聞記事からわかるように、賃上げのニュース自体も毎年扱われるようになってきています。
引用元 2016年11月17日 朝日新聞 & 2017年10月26日 日経新聞
引用元 2018年4月26日 日経新聞 & 2019年3月16日 朝日新聞
ベアとは、ベースアップという意味で、基本給の水準を上げることを言います。勤続年数が長い方の基本給が上がることとは別の意味で、全体の底上げってことです。
で、上記の左の記事から賃金上昇率をザクっと追ってみると、
2013年 | 2.19% |
2014年 | 2.38% |
2015年 | 2.14% |
2016年 | 2.14% |
2017年 | 2.00% |
2018年 | 2.54% |
2019年 | 2.16% |
4年間で約10%以上の賃上げ率、そして、6年間で見れば約13.4%となる。
「やった~ラッキ~給料が上がった~♪」という風に単純に喜べないのがこのニュースの微妙なところ( ゚Д゚)
え、なぜ喜べないのか?ってことですが、下記の記事に書いたように、現在の日本はとにかくお金をジャブジャブと印刷しちゃうという流れにあるからです。
要は、円の価値が高くなりながら(円高)給料が上がっているわけではなく、円の価値が弱くなりながら(円安)、「一見すると」給料が上がっている「ように見えている」という状態なわけですね。
つまり、6年間で約13%賃上げが成功しているとしても、それはつまり、約13%円の価値が下落しているともとれるわけです。
最低賃金がどんどん上がる
引用元 2017年6月23日 日経新聞 & 2017年8月18日 日経新聞
上記の左側の記事の内容を一部抜粋すると、
最低賃金のラインを時給1,000円にするってことですが、僕自身が高校生のころなんかは大阪でも時給700円台とか普通にあったと思うんですよね。
それが、最低賃金のラインが1000円を目指すって( ゚Д゚)
引用元 2018年7月26日 朝日新聞
そしてさらに、最低賃金が約3%増となるとのこと( ..)φメモメモ
大阪:883円 ➡ 936円 愛知:845円 ➡ 898円 沖縄:714円 ➡ 760円
に引きあがるという内容。
もし、全都道府県の最低賃金が1000円以上となった場合、東京・大阪の最低賃金はいくらになっているんでしょう(笑)
上記の図にあるように、東京のとあるマクドナルドの募集自給がなんと、1,200円~1,500円(゚д゚)恐ろしい・・・
僕自身が高校生の頃に比べると、恐ろしい上げ幅です・・・。まぁ、最低賃金のラインを引き上げると、確かに全体が引きあがる方向にはなりますよね
ただし、これもまた先ほどの繰り返しですが、円の価値が高くなりながら(円高)給料が上がっているわけではなく、円の価値が弱くなりながら(円安)、「一見すると」給料が上がっている「ように見えている」という状態なわけですけどね。
大手企業が初任給を大きく引き上げ
引用元 2017年12月29日 日経新聞
フランフランが大卒初任給15%UPで、20万円を23万円に。 大手ゼネコンが大卒初任給を3000円~5000円UP。 ライフが全社員の給与を3%以上UP。
引用元 2018年1月18日 日経新聞
太陽生命が営業職約9000人を対象として8%賃上げ。
引用元 2018年3月15日 日経新聞
大和証券グループ本社は、20代~30代前半の社員には4~5%の賃上げ。
はい、賃上げラッシュですね(笑)
もちろん中小企業などはこうもガンガンとベースアップするわけにもいかないでしょう。
ただ、最低賃金のラインを引き上げられると、ちょっとしたバイトの事務員に仕事をしてもらうにも、約1000円の時給を出す必要が出てくるなど、賃上げの余波は確実に影響してきますよね。
大事なポイント:給料UP、でも、支出もUPしている点
しつこいようですが、下記の記事に書いたように、現在日本は、円の供給量を上げて、円の価値を薄めているわけです。で、結果として物価上昇を伴うわけです。
アベノミクスが上手くいっているいっていないの議論はさておき、とにかくジャブジャブとお金を印刷しているわけですから、お金の総量が増えて円の価値が下落し物価上昇を伴うという流れは間違いありません。
ここで気づかないといけないのは、給料がUPしていきますが、物価が上昇するため支出もUPしちゃう!ということ( ゚Д゚)
つまり、生活水準はさほど変わらないわけですよね。
しかも平均値が上がっているわけですから、平均以上に自分の給料が上昇しないと「(一般的水準よりも)豊かな状態」にはならないということです。
ダメージが直撃するのは年金生活者
「給料も上がって支出も上がる=生活水準は変わらない」ってことなら、まぁ別にいいか~。と、言ってられないのが、年金生活者です。
≫マクロ経済スライド方式?!年金は破綻しないが、年金に依存するのはNG・アウト
上記でも書きましたが、年金支給額は単純に物価に連動しているわけではありません。というか、支給額が減額・DOWNしていく方向です。なのに、支出はUPしてしまうわけです。
はい、モロにダメージを受けてしまいますね。
で、この状況、現役世代も間接的に影響を受ける可能性がありますよね。
例えば、自分の両親などが年金だけでは苦しい生活を余儀なくされた場合、やはり援助するしかないわけで、そうなると、自分自身の現在の生活のことだけでなく、自分の身内の生活も考えてお金を使わないといけなくなる可能性があるわけです。
さらに、現役世代は自分自身の将来の生活のことも考えないといけないわけで・・・。しっかりと資産形成をしておかないと、良くない状況に陥りそうなお話なわけです。
まとめ
ということで、冒頭の話に戻ります。
サラリーマン(会社員)の給料って今後上がると思いますか?生活は豊かになると思いますか?
答えとしては
給料は上がるよ~
でも
生活が豊かになるわけではないよ~
となります。
給料が上がる=生活が豊かになるって思いがちですが、給料が上がって支出も上がるから、生活水準は変わらないわけですね。
つまり、「経済的に豊かな生活」を求めるならば、平均以上に給料を上げたり、資金効率を考えた資産形成が必要不可欠だということです。
ということで、今回はなんだかシリアスなモードのまま記事をまとめられましたので、満足です( ..)φメモメモ(自己満足ですいません…)
文字で伝えるだけだと限界がありますので、もし、もっと勉強したいなぁと思ったなら、セミナーに参加頂ければと思います!
では、今回はここまで!